
カマスラボへ制作をご依頼いただいた企業・団体のみなさまに、
これまでなかなか聞けていなかった「カマラボとのものづくり」について伺う企画。
第3弾は、全国900件超ものフランチャイズ店舗から高齢者向けの配食サービスを行う株式会社シルバーライフより、代表取締役社長の清水貴久さんにお話を伺いました!
Abema Primeの某番組で、社員想いな “ 株配りおじさん”としても話題になった清水さん。
行動力に満ち溢れる清水さんの代表就任から事業拡大まで、貴重なお話も教えていただきます。
いち弁当店から店舗数900件超の大企業へ成長。
自社でマーケティング部門の立ち上げへ
カマラボ片岡:
清水さんは、お弁当店のオーナー店長経験を経てシルバーライフ社の代表に就任されていますが、どのようにしてこれだけの規模を築かれたのでしょうか?
清水社長:
私どもは、ご自宅にお住まいの高齢者様に毎日の食事をお届けする、配食サービス事業をしております。
国内で配食サービス業界ができたのが、だいたい西暦2000年前後。ちょうどその頃に私もこの業界に入り、業界の礎となった世代になります。
私は元々、この配食業界を創った某チェーンに所属しており、当時300店舗あった中で売上No.1とNo.2のオーナー店長をしていました。
ところが仕事を進めていく中で、本部とあまりうまくいかなくなってしまって…。
当時アルバイトとして雇っていた方が「清水さん、いつまで本部の言いなりになっているんだ。僕たちも自分たちでやれるじゃないか!」と立ち上げたのが、現在のシルバーライフの始まりです。
その後、私も所属していたチェーンを離れ、彼が創ったシルバーライフに後から合流しました。ところが彼は「自分は社長よりも店長としての仕事をやりたい。社長を変わってくれないか。」ということで、私が代表に就任しました。
株式会社シルバーライフは2007年の創業から、直営店やフランチャイズ店舗さん主導で拡大し、現在(2025年)は全国で約900件超の店舗から毎日、高齢者の方々へ直接お弁当をお届けしております。
カマラボ片岡:
現在は国内に自社工場も構えられ、多種多様なお弁当展開やOEMでの受託製造もされていますよね!
企業規模の拡大に伴い、動画での販促や研修も必要になってきたのかと思いますが、どのように動画制作を始めましたか?
清水社長:
動画を制作し始めた頃は、まだ動画を撮ること自体の敷居が高かった時代でした。当時はウェブ広告の代理店さん経由でその都度、制作会社をご紹介していただいて進めるというだけでした。
その後、ウェブ広告の付属物としてではなく、動画そのものでも広告を出していこうと考えるようになり、広告代理店さんへ任せきりから自社内でマーケ部門を作り、主体的に広告配信をするための制作パートナーとして動画制作会社を探し始めました。

企業と制作会社を繋ぐプラットフォームで
複数社の提案からカマラボを選んだ理由。
カマラボ片岡:
カマラボとの出会いは、企業と制作会社を繋ぐプラットフォームでしたが、複数社から届く提案からカマラボを選んだ理由は何ですか?
清水社長:
完全に、提案内容が素晴らしかったんです。
おそらく、カマラボさんはこのプラットフォームに登録されたばかりで、
相当気合いが入っていた時期ですよね?(笑)
対して、提案してきた他社様たちは登録されて長く、正直に言えば気合が入ってない状況だったのかな…と思います。
端的に何が違っていたかというと、カマラボだけがシルバーライフのために作ったオリジナルの提案を持ってきて、他社さんは自社にある基本メニューを紹介するだけの資料だけだったんですよね。
カマラボ 安宅 ・片岡:
なるほど…!
清水社長:
ですから、もしかしたら今はカマラボにも基本メニューがいくつかあって、それを紹介するパターンになってるかも…?
カマラボ 安宅 ・片岡:
ハハハハハ!
清水社長:
その時、まだ契約もしていない相手に対して、ここまでのオリジナル資料を作っていただけるのかと感動して、契約をさせていただいたというのが始まりです。
カマラボ片岡:
でも、実はその営業スタイルはあまり変えてはいないんです。
せっかくご一緒させていただくので、基本的には自分たちのメニューを出すよりも、相手企業の方々が求めることになるべく寄り添えるように心掛けています。気合い入りすぎですかね…(笑)
清水社長:
素晴らしい!
でも正直に言うと、実は結構な会社がやっぱりAIを使ってきているので、相手に合わせたメニューは持ってきます。ただ、AIはやっぱりAIだなって分かるんですよね。
カマラボ 安宅:
そうですね。AIも使い方次第ですよね!
清水社長:
むしろ最近はAIによって作られたこちらの事情に合った資料は、文章が綺麗すぎて目に止まらない…。
ですから、最初にご提案いただいた時にカマラボなら、きちんと我々の考える・目指すところを汲み取っていただいて、形にしていただけるのではないかと思ったのが依頼した決め手です。
あとは、カマラボのような撮影スタジオ(古民家スタジオ)がある制作会社ってなかなかないですよね!
提案の幅も広がるのではないかという期待感がありました。

動画配信で業務効率化に成功。
制作会社と一緒に動画をつくるコツとは?
カマラボ片岡:
フランチャイズ店舗運営を検討する方に向けた説明会を動画化されましたが、効果はいかがでしたか?
実際に清水さんご自身の登壇と動画配信とで違いが生まれた点はありますか?
清水社長:
そうですね、時代の流れもあり効果が高かったですね。
恐らく、コロナの影響がなければ、今も店舗で対面でフランチャイズの説明をしていたはずです。
コロナ禍で説明会のオンライン開催が一般的になり、「これなら動画でも変わらないよね」と動画に変わり…いつかはそうなっていたのかもしれませんが、それがコロナ禍で10年・20年早まったはずなんですね。
そういった流れもあって、説明会を動画に切り替えたのは非常に良いタイミングだったと思います。
動画化によって説明にかける時間や対応が軽減し、その分私は別のことに時間を使えるようになりました。会社全体で言えば、他のことでの売上増も見込めてとてもありがたい、良いきっかけになったと思います。
カマラボ片岡:
お弁当配達の研修を実施する社員さん側の対応工数がとても大きいとのことで、研修も動画に切り替えられましたが、業務効率改善に繋がりましたか?
清水社長:
研修動画、あれは良かったですね!
複数ある事業の中で、研修ばかりに時間をかけられないという課題がありました。
動画に切り替えても、人が説明するのとほぼ変わらないクオリティーで実施できるというのはフランチャイズ説明会動画の制作で分かっていたので、いい意味での工数削減につながると思いました。
ある意味、人がいろいろ言って説明をするよりも動画の方が繰り返し見られますので、最終的な研修成果も高まりやすくなったのかなと感じています。
カマラボ片岡:
初めて制作会社と直接関わって動画制作をされたかと思いますが、進行におけるやりづらさや心配事は無かったでしょうか?(汗)
清水社長:
もう…今で十分です!
絵コンテ段階から分かりやすくまとまっているのと、あとは必ず重要なところはテキストで残して出していただけるので、こちらも時間がある時に手を入れやすいんですよね。
内容的に明らかにここは説明の仕方として違うというところがあれば当然手を入れますが、そうでない限りは原則プロの方に任せた方がスムーズだと思いますし、任せられる部分でしっかり対応してくれる安心感があるのはありがたいですね。
ちょっと話は変わりますけども…
以前、私が家を造ったときに、最初は素人の判断で「ここはこういう壁がいい」とか「この色がいい」とか言ったんですけど、出来上がるとワケのわからないものが上がるんですよ(笑)
カマラボ 安宅:
それ、すごくわかります!!
清水社長:
確かにサンプルから色を選びましたが…それが一面に塗られると全くイメージと違っているんです。
そこから「もう、これは無理だ」と諦めて、2回目に家を造る時には、ほぼデザイナーさんの言うとおり。こういうことをやりたいという目的だけをお伝えして、どうしてもダメなものだけは外して、それ以外はみんな任せるようにしました。
それと同じように撮影というのもノウハウがある方に任せる。どうしても違う部分だけは手を入れるという感覚の方がおそらく一番いいと思います。
他のクライアントさんもそうしてくださいね!
カマラボ 安宅 ・片岡:
ありがたいお言葉…!
御社は方向性を明確に共有しつつ、信頼してお任せくださるので、撮影から何から、全ての進行が驚きのスムーズさでした。私たちもとても仕事しやすいと感じています。
新卒採用動画も制作させていただきましたが、求職者の方々にぜひおすすめしたい企業です!

清水社長:
カマラボの皆さんは、すごく趣味的に楽しんで仕事をしてらっしゃる印象です。程よくちゃんと商売っ気もあり、楽しもうという気持ちもあり、仕事に対してすごく誠実な方々だなと尊敬しております。
カマラボ片岡:
ありがとうございます!!
最後に、シルバーライフさんは既に国内の自社工場稼働はもちろん、製造から物流まで全ての流れを1社で担う大企業ですが、更なる展望があれば教えていただけますか?
清水社長:
今後は、より川上を押さえていきたいなというところに尽きます。
例えば、今のシルバーライフが倉庫、物流、製造という、店舗しかやっていなかったところから上流に来たことで、一貫して対応できることが我々の強みになり、価格競争力も生まれています。
やれることが次々と出てくるので、これからもタイミングを逃さず進んでいきたいと思います。
カマラボ片岡:
年金暮らしや介護を要する高齢者様向けの配食サービス事業だからこそ、企業努力を継続されていて素晴らしいです。今後もご一緒できる機会を、スタッフ一同楽しみにしております。
■株式会社シルバーライフ様 動画制作例/新卒採用


ーーーーーーーお話を聞かせていただきありがとうございました!ーーーーーーー

DATA:株式会社シルバーライフ
<所在地>〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-32-4ハイネスロフティ2階
https://www.silver-life.co.jp/
「食の観点から誰もが安心して歳を重ねていくことができる社会」を目指し、高齢者向けの配食サービス事業を行う企業。食事制限のある方や、食べやすさ・健康に配慮したお弁当、オフィス、お子様用など多種多様なお弁当を、徹底した安全管理を行う国内自社工場にて製造。
全国900件超の店舗への物流まで一貫して行うほか、OEMで受託生産も行うなど、食にまつわる幅広い事業展開で全国のお客様に安心・安全なお弁当を届けている。